(河北新報社より)
熱い演技で介護予防 仙台市が「シニア劇団」設立

仙台市が高齢者の生きがいづくりと介護予防を目的に設立した「シニア劇団(仮称)」の開講式

が17日、青葉区の市シルバーセンターであり、オーディションで選ばれた30人が来年1月の

旗揚げ公演に向けて活動を始めた。
 オーディションは6月上旬に行われ、55人が挑んだ。30人の団員は59〜78歳で、平均

年齢は66.6歳。開講式で、市介護予防推進室の鈴木茂樹室長は「若者が多い仙台も10年後

に高齢化率が25%を超えると予想される。演劇を通じて介護予防の普及啓発につなげたい」と

呼び掛けた。
 この日は、演劇指導に当たる劇団「OCT/PASS」を主宰する石川裕人さんらによる座学

もあった。参加した太白区の千葉澄子さん(60)は「退職して時間ができ、人とかかわること

がしたいと思って応募した。60歳からの挑戦です」と笑顔で語った。
 けいこは週1、2回。発声や動作など演劇の基本を学ぶ。演目や劇団名は未定。