訪問介護員資格取得へ、知的障害者18人が研修中(わかやま新報より)

18歳から35歳までの軽度知的障害者18人が、 紀の川市尾崎の社会福祉法人 「麦の郷」 紀の川・岩出生活支援センターで、 ホームへルパー2級の資格取得に挑戦している。

県が5年前から進めている 「知的障害者及び発達障害者ホームヘルパー養成研修事業」 の一環で、 障害者にサービスの受け手ではなく、 サービスを提供する担い手として社会参加してもらうのが目的。

これまでに100人以上が受講しているという。

研修は健常者と同じ内容で、 講義と実習に分かれており、 全研修時間は132時間。 2日には現役の介護福祉士を講師に招き、 「利用者の方に気持ちよく利用してもらうためには」 などをテーマに話し合った。

受講生たちは 「信用されるように努力する」 「了解を得てから作業する」 「話を十分に聞いて意思疎通を図る」 など活発に意見を出し合い、 専門学校に通う同市貴志川町岸宮の脇田涼平さん (18) は、 「体の不自由な人を介護したくて、申し込みました。 覚えることが多く大変だけど頑張ります」 と話していた。

修了式はことし10月下旬の予定。 同事業の修了生の2〜3割が一般事業所でヘルパーとして活躍している。