過去最多4400人 道が自動車税滞納者の給与差し押さえへ (北海道365ニュースより)

勤務先、支払い状況を調査し、12月までに実施

道は、自動車税の滞納者に対する勤務先調査、支払い状況調査を実施した上で、来月までに給与の差し押さえをする。差し押さえを予定している滞納者(10月末時点)は、過去最多の約4400人(2億0300万円)。

 自動車税は、道税の中で道民税に次いで高い比重を占め、財政が逼迫する道にとって重要な自主財源となっている。今年度の自動車税は、道税収入予算額の16.7%に当たる803億円(4月1日現在の課税台数約218万台)。

 自動車税の納付期限は毎年5月31日。昨年度の納期内納税率は、全国平均の71.9%を下回る66.1%にとどまり、47都道府県中、42位だった。今年度は、夜間や土日にも利用できるコンビニでの納付が進み、67.6%に微増した。

 道は7月に管理職が滞納者の自宅3000件を訪問、電話で3200件に納付を催告した。また給与や預貯金の差し押さえがあり得ることを明記した「督促状」を約30万件郵送した。

 続いて「動産差押月間」の9月には、滞納者の動産差し押さえ(14件)、自動車登録差し押え(148台)を行った。さらに9月と10月には、給与や預貯金の差し押さえを予告する催告書を3万6000件(課税対象税額16億2000万円)郵送した。

 こうした措置を講じた結果、10月末時点で3万6000件の36.2%に当たる5億8500万円の自動車税が納付され、納税誓約額も2億9000万円となった。

道税務課は、「きちんと自動車税を納めている人がいる中、税の公平のため、滞納者に対する徴収強化を進める」と話す。

道は給与所得者に限らず、滞納者の預貯金や動産などを差し押さえている。